GALLERY

自分が見つけたものに、他人が気付かない価値を与えてやれるのがコレクションの楽 しみ。

ここに登場するグローブたちは必ずしも高価なものや珍しいものではないかも知れません。でも、どんなにありふれて見えてもそのグローブの中には、スノーグローブならではの醍醐味があると思うもの、それから、色々な見方をするとスノーグローブの世界がもっと楽しくなってくるようなもの、そんなものを手持ちのコレクションの中から紹介していきたいと思います。

第1回. Macy's 2000サンクスギビングデーパレード スノーグローブ 
第2回. メリーポピンズ Scene534
第3回. LOONEY TUNES BUG AND GOSSAMER
     ADDAMS FAMILY VALUES

 

*スクリーンのスノーグローブ  その2*

映画にまつわるスノーグローブは沢山ありますが、ここはスノーグローブモンスター、今回はこれに因んでモンスター絡みのグローブが2つ登場です。

オレンジのモンスターがやってきた!
〜 LOONEY TUNES BUG AND GOSSAMER

スノーグローブを覗き込んで壁のように立っている巨大なモンスター。セサミストリートのモンスターばりに毛だらけ。トレードマークは白いスポーティー(?)なスニーカー。通称ゴッサマー(GOSSAMER:蜘蛛の巣)なんて呼ばれていますが、彼の飼い主の博士はルドルフって呼んでいました(多分、赤鼻のトナカイから?)。この一作にして今でもカルトな人気を誇る大キャラクターです。

2002年2月、沢山の人に愛されながら亡くなった名アニメーターがいます。チャック・ジョーンズ。名作代表作は山ほど。チャック・ジョーンズの手にかかったバックスバニーは、ただのマッドなウサギではなく、インテリジェンスある自信家として生まれ変わってしまう凄いアニメーター。

彼の1946年の監督作品がHair-Raising hare。直訳すれば「戦慄の野うさぎ」(!)。ハロウィーンの季節にはピッタリのバッグスバニーのお化け屋敷騒動です。どんなお話しかって言うと、セクシーなロボットウサギに誘惑されて、まんまとマッドサイエンティストの城に迷い込んだバニーが、そこで待ち受けていたこのモンスターに追っかけられるというもの。スラップスティック&ナンセンス、そして名作からB級までホラー映画のパロディが次々に出てきます。ワーナー・アニメーションの代表作にして、バッグスバニーの人気作。本国では誰でも知ってる作品だけに、そのシーンが1996年にスノーグローブになりました。

 

丸いグローブには謎の城とそこに足を踏み入れた我等がバッグス。いかにもカートゥーンって感じの抜き足差し足ポーズ。その足元に雪片がハラハラと舞います。大好きなスノーグローブのひとつなんですが、ゴッサマーの根強いファンは多くて、こう見えてもなかなか手に入り難いグローブだったんです。でもどうしても手元に置きたかったんです。ルーニーチューンズの古典だし、この雰囲気と言い、このポーズと言い、みんなお気に入りなんですが中でも一目惚れが、台に描かれたこの言葉。

「ずっと誰かに見られてるような気がしない?」

恐怖映画の大パロディ・フィルムらしい、ホラーを象徴するこの言葉が、そのままスノーグローブの一場面にもハマってとっても痛快。なるほどガラスの天地の中のバッグズにしてみたらこう思って当然。案の定、上空から睨み付けている釣り上がった2つの目。運命はこの赤いモンスターの手の中に。‥なんですが、もうひとつ彼らを見ている者が‥、そう、それはスノーグローブを覗き込んでいる私達。つまりEVER GET THE FEELINNG YOU'RE BEING WATCHED?ってスノーグローブの中の世界を言い表わしているように思ったんです。そうして、こうしてグローブを見ているつもりの我々だって、気付かないだけでホントは知らないうちにガラスの世界にいるとしたら‥‥‥「ずっと誰かに見られてるような気がしない?」

 

 

手の中のお化け屋敷 
   〜ADDAMS FAMILY VALUES

なぜか‥お化けや怪談と言えば日本は夏。でも西洋ではお化けは冬のモノらしい。グローブの中はしんしんとした雪景色。そこにたたずむ妖しい洋館。ここに棲むのはあのウワサの一族。

アダムス・ファミリーと言えば、60年代のTV番組「アダムスのお化け一家」に始まり、今や知らぬ者とて無い、泣く子も黙るホラー家族。ご存知のように1991年に映画化され、1993年には傑作「アダムス・ファミリー2」が公開、大ヒットシリーズになりました。 このスノーグローブは、その時のプロモーション用に作られたものです。

映画では、一家の長ゴメス役には故ラウル・ジュリア、妻モーティシアには(何と!)アンジェリカ・ヒューストン、アンクル・フェスターには「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクこと・怪優クリストファー・ロイド、さらに長女ウェンズディにクリスティーナ・リッチと、強烈なキャスティングでは原作のキャラクターに負けないファミリーが結成されました。

でもここには、期待されるその個性的なキャラクターたちは出てなくて、雪の上のAddams Family Valuesのロゴ文字だけで極めてシンプル。でもそこから目を移せば、ギョッとする全容が―。

そうなんです。グローブを支えるのは、生々しい「手」。この屋敷、手の上に建っていたんです。そう、これはファミリーを代表する超個性的な一員ハンド君(THING)です。どうしたってタイトルクレジットでは分かりませんが(とは言っても、有名なマジシャン、クリストファー・ハートが演じていますが)、おそらく最も重要なキャストがここに登場しているわけなんです。特に映画第一作ではハンド君が大活躍で色々話題を呼びましたから、一家の象徴として使われたのでしょうね。

監督は、あのメン・イン・ブラックのバリー・ソネンフィールドでしたから、そのシャレた摩訶不思議なセンスが作品の命だったのですが、このグローブだってなかなか忘れられない姿です。この掌で振れば、それがあなたに代わって(あるいは一緒に?)お屋敷に降らせる雪の面倒を見てくれるって訳です。 いかがです、こんな怪奇趣味?。SFやホラーのスクリーンに新しい潮流を予感させた映画に、個性的なスノーグローブ。これからも期待したいですね。

ああそうそう、アダムス・ファミリーについてはひとつ望みがあるんです。それは、オリジナルのチャールズ・アダムスのイラスト版のスノーグローブ、あるといいなあ!。

 

 




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